ＮＨＫ文化センター福山

野山の植物を楽しむ

岩樋山

10/15-2020

表紙絵〝ウメバチソウ〟

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月見ヶ丘駐車場

（岩樋山、道後山登山口）

準備万端　　早速、観察開始

先生の話を熱心に聞く参加者

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アキグミ（秋茱萸）

グミ科　グミ属

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　他のグミ類の果実が楕円形なのに対し、アキグミは球形に近い。実は食用となるが、タンニンを多く含むため強い渋みを感じさせる。果実酒等に利用される。

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　花期は８～１１月。茎の先端に散房状の。頭花は径2.5㎝程、周辺の舌状花は細長くて紫を帯びた白～薄紫、中央の管状花は黄色。痩果は長さ1.5～３㎜で先端には４～６㎜の冠毛が多数ある。

ノコンギク（野紺菊）

キク科　シオン属

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　山野の日当たりのよい湿地に生える。根生葉は数個が束生し、長い柄がある。葉身は長さ幅とも２〜４㎝の広卵形で、基部は心形。茎葉は無柄で茎を抱く。花茎は高さ10〜40㎝、茎頂に直径２〜2.5cmの白色の花を１個を上向きに開く。花弁は5個、雄しべは5個。

ウメバチソウ（梅鉢草）

ニシキギ科　ウメバチソウ属　

ユキノシタ科　→　ニシキギ科

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ドングリが落ちているのを見つけミズナラの木を認識する。

　寒冷な気候を好み、やや明るい場所を好む。樹高は、大きなもので３５mに達する。

ミズナラ（水楢）

ブナ科　コナラ属　

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　低山の林内に生育する。葉は対生し、葉身は長さ4.5～８㎝、幅６～12㎝。９～13裂し、葉柄は長さ3～7cm。雌雄同株で５月頃に花を咲かせる。大板屋名月、丸い葉の形を満月に例えたものであろうが、なかなか良い名前と思う。

オオイタヤメイゲツ（大板屋名月）

ムクロジ科　カエデ属　

カエデ科　→　ムクロジ科

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サンヨウブシ（山陽附子）

キンポウゲ科　トリカブト属

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　関東以西～中国地方に分布。山地～亜高山の林内・林縁などに生える、高さ60～200㎝の多年草。葉は径30㎝程で、5～7浅～中裂し、葉柄は3～10㎝。花期は7～10月。花は5～22㎝の花序に2～15個付くか単生する。花色は青紫～赤紫色ときに黄白～白色で鈍い光沢がある、上から咲く。花柄と上萼片は無毛。

　トリカブト属の殆どは猛毒だが、サンヨウブシは数少ない無毒とされる。名は山陽地方（岡山県）で発見されたことによる。

じつは、おとといここを通っているのに気が付かなかった。

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ナガバノモミジイチゴ（長葉の紅葉苺）

バラ科　キイチゴ属

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　冬姿は少々痛々しい。赤いものは果実でもないし、なんだろう。

ガマズミ（莢蒾）

ガマズミ科　ガマズミ属

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　食用となる。果実は赤く熟し、晩秋の頃には表面に白っぽい粉をふき、この時期がもっとも美味になる。

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これは下山中の小休憩の時に、この辺りで出会ったもの。

花期は８～１０月。何度も通っているのに当地では初めて出会った（認識した）。

サンインヒキオコシ（山陰引起こし）

シソ科　ヤマハッカ属　

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　広葉樹林の谷筋など、水分の多い場所に生育する。茎は細く、20～50㎝になる。花期は７～１０月。茎の先端に数個の小さい白色の花を付ける。

ミヤマタニソバ（深山谷蕎麦）

タデ科　イヌタデ属

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ケシロヨメナ（白嫁菜）

キク科　シオン属　

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　マユミ（檀　真弓）

ニシキギ科　ニシキギ属

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　林内にマユミの花を見る。踏み込めない所だし、花が咲いていなけれはマユミとは分からない。

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岩樋山、道後山分岐

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　最近まで、分布域は北海道～近畿地方以北とされていたため、ヤブタバコやガンクビソウと混同されていたもの。確かに葉の形や大きさ、花等が明らかに違う。

ノッポロガンクビソウ（野幌雁首草）

キク科　ガンクビソウ属　

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　名は茎を煎じて洗眼薬に利用されていたことによる。果実は液果で、長さ７～10㎜の楕円形。１０～１１月に鮮やかな赤色に熟す。葉が変化した刺が目立つ。一昨日、ここを歩いたのに見つけられなかった。こんなによく目立つのに。個人では見落とすことも多いのだろう。　別名、「コトリトマラズ」「ヨロイドオシ」。

メギ（目木）

メギ科　メギ属

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カヤ（榧）

イチイ科　カヤ属　

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ツルリンドウ（蔓竜胆）

リンドウ科　ツルリンドウ属　

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　太平洋側でミヤマガマズミより高い所に多い。葉は大きく、薄く。表面に光沢がなく、0.5㎜以下の毛がある。葉先は急に長く尾状となる。鋸歯が25個程と多い。

オオミヤマガマズミ（大深山莢蒾）

ガマズミ科　ガマズミ属　

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　ケシロヨメナ-2

ケシロヨメナ-2

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山頂も近い

遠く駐車場を望む

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　リンドウ

　花期は９～１１月頃。茎頂や上部の葉腋に太い蕾を出す。

　花は晴天の時だけ開き、やや大型で鐘形のきれいな青紫色で、上向きに数個咲かせる。

リンドウ（竜胆）

リンドウ科　リンドウ属　

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みんな頑張って登りました。

岩樋山山頂

山頂に到着して遅い昼食。

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タンナトリカブト（丹那鳥兜）

キンポウゲ科　トリカブト属　

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センブリ（千振）

リンドウ科　センブリ属　

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トリカブトはもう花の形をとどめず、センブリも硬く閉じたまま。

カワラナデシコ（河原撫子）

ナデシコ科　ナデシコ属

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マツムシソウ（松虫草）

マツムシソウ科　マツムシソウ属　

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ダイセンキスミレの葉

イワカガミの葉

カワラナデシコとマツムシソウが一株だけ花を残していた。マツムシソウは結実した姿もかわいい。

ダイセンキスミレやイワカガミ等はかなり前に花期を終えも葉を広げている。

この季節、山頂はお花畑とはいかないようです。

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　で、下山開始。　　　

～　こりゃなんだ　～

下山開始直後、同行のある方が発見。自身も初めて出会ったような気がする。したがって同定出来ず。

　➀山頂近くの登山道脇。ササ等が低く茂る所で隠れるようにして生えている。➁草丈は、この時の見た目で、２０～３０㎝くらい。➂立ち姿、葉、花、萼の形状からシソ科だと思われる。➃花色は淡紅色で〝クルマバナ（車花）〟に似た色合。➄形状は〝ヤマトウバナ〟や〝イヌトウバナ〟に似て少し大きめでしっかりした感じがする。⑥萼は１㎝程か、見た目ではしっかりした感じがする⑦花の付き方、現時点では茎頂にだけ花穂を付けている姿は〝ヤマトウバナ〟に似る。この後枝を分けるかどうかは不明。➇葉は対生する。形は卵形で先はやや細る。長い葉柄、目立たないが鋸歯がある。⑨葉の色は暗紅色？で、栽培種の赤ジソに似ている。シソ科でこんな色のものは見たことがない。➉茎は触ってないので、四角形だったか円形なのか確認できていない。（写真の見た目は角っぽい？）

等と気が付いたことをメモしておくことにする。

追記2021.08.16　　

　今「岩樋山、道後山に登ろう　8月」を編集中。8月7日の登山で同じものと思われるものを撮影した。上の写真のものは〝クルマバナ〟ではないかと思う。草丈が短いこと以外は、〝クルマバナ〟。

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下山後、帰路途中

➀成羽川（東城川）沿い〝アキチョウジ〟群生地

　アキチョウジの大群生。花の最盛期だったのか花数が多く、青紫の花色が濃く美しい。山で見るのとは別種かと思うほどである。生育環境と花期があっていたのだろうと思われる。これほどの大群生は見たことがない。

アキチョウジ（秋丁字）

シソ科　ヤマハッカ属

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　花期は７～１０月。茎頂か、分枝した先端に小さな複散形花序を多数つける。花は白色の5弁花で花弁は内側に曲がる。

ヤマゼリ（山芹）

セリ科　ヤマゼリ属　

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➁神石高原町〝シラヒゲソウ〟群生地

　シラヒゲソウ

　種子は長さ約１㎜。

　子房は4室で卵球形、蒴(さく)果は長さ６～７㎜。

シラヒゲソウ（白髭草）

ニシキギ科　ウメバチソウ属

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　この〝シラヒゲソウ〟群生地には驚いてしまった。こんな所にこんな所があったのかと感激してしまう。花期は８～９月なので花の最盛期は過ぎているが、蒴果や種子まで観察することができたのでよかった。

　花茎に4～8の葉を少し茎を抱くように付け、先端に１個の白い花を付ける。葉身は長さ1.5～４㎝、幅1.5～４㎝の広卵形、基部は深心形。花径は２～2.5㎝で、５枚の花弁は長さ0.9～1.2㎝の卵形で、縁は糸状に深く切れ込む。仮雄しべは長さ３～４㎝、先端が3深裂し、先端に球状の黄色の腺体がある。

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　ノコンギク-2

ノコンギク（野紺菊）-2

お　し　ま　い

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