花は青～白、ピンク、紫とあり、花弁は3枚、葯は黄色く6本ある。観賞用に栽培されたり、また野に逃げたりしたものもあり、民家近くで見かけることがある。

09.19-2021  

カラタチ（枳殻・枸橘）

ミカン科　カラタチ属

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09.19-2021  

　前月より少し黄色に熟しているように見える。（遠望する）

トリカブト属といえば猛毒をイメージするが、本種には毒はないとされている。生育地の環境や花色から、サンヨウブシと同定したが、当地のものは葉の切れ込みが深いものが多く困惑してしまう。変異、個体差ということでいいのかしら。

〝実るほど頭を垂れる稲穂かな〟収穫も近い

09.15-2020

〝植物観察開始〟いつも、わくわくしながら・・・

　日当たりのよい原野に生える。花茎は直立し高さ３０～５０㎝で無毛。花は総状花序につく。花序の長さは８～１７㎝に達する。花は斜上向きに咲く。

　花期は８～１０月。茎の先端に円錐花序を付ける。頭花の外側には雌花が並び内側には両性花が並ぶ。雌花は結実するが、両性花は結実しない。雌花は周囲に7～11個あり、両性花は内側に7～多数ある。両性花は果実を形成しないので、果実は頭花の外側に輪の形に並び、中央に空白が出来る。痩果は粘り動物等に粘着して散布される。果実も面白い形で楽しみ。　

　花序は細長くのび、紅〜淡紅色の小さな花を付ける。花期は8〜10月。

ダイコンソウ（大根草）

バラ科　ダイコンソウ属

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09.19-2021 

　花期は6～8月だが、今頃でも果実を付けながらも点々と咲いている。

ナルコユリ（鳴子百合）

キジカクシ科　アマドコロ属

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09.19-2021 

　果実は球形、径7〜10㎜で藍黒色。種子は卵球形、長さ3㎜。花期は5〜6月。

　果実はこれから赤く熟す。赤い果実が美しいことから、庭木や公園樹等として利用されることも多く、園芸品種の栽培もされている。

　たくさん咲いているゲンノショウコの中に、次のような個体が１株だけ数花あった。しべがかなり変化している。八重咲といってよいのだろうか。

　茎は直立また斜上し、高さは20～80㎝になる。円柱状で多肉質で強い。葉はふつう３輪生、まれに４～５輪生する。茎先に球形で大型の複散房状の花序に、淡黄緑色の花が密に付く。花期は８～９月。

　小花はすべて管状花で、舌状花はない。花冠は暗赤色だがが結構目に付く。種子（そう果）は長さ２㎜、先端に長さ１２㎜にもなる白い綿毛が多数できる。

　葉は対生。葉身は長さ4～8㎝の菱状卵形で、先端は尾状に長く尖る。膜質で表面には光沢が、裏面の脈上には白い毛がある。葉柄は長さ2～5㎝、無毛で赤みを帯びる。雌雄同株。雄花序も雌花序も穂状。枝の上部の花序に雌花、枝の下部の花序に雄花が付く。花期は8～10月。

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　山地の雑木林などに自生し、若葉は食材として木の芽の名称がある。雄株と雌株があり、春に葉の脇に黄緑色の小さな花を咲かせ、雌株のみ実をつける。葉と球果に独特な爽やかな香りをもち、香辛料として使われる。

　広島県と岡山県の石灰岩地に分布、渓流沿いや林縁などに生育する多年草。草丈は1～1.5m，くも毛がある。根出葉は楕円形，長さ50～60㎝で羽状に中裂し，裂片は 4～7対，縁の刺は長さ5～6㎜。表面は黄緑色で光沢があり無毛。花期にも大型の根生葉が残る。花期は9～10月。頭花は枝先に点頭し，淡紅色で径4～4.5 ㎝。総苞は扁球形で，幅35㎜、総苞外片は線状披針形で，中片は卵状披針形，上部は開出する。以前はテリハアザミと混同されていたが，広島県と岡山県のものは独立種として区別された。

　水辺などやや湿り気のある薄暗い所に生える。花期は山地で8月～低地で9、10月。葉の下から細長い花序が伸び、その先に3～4 ㎝の横長で黄色い花が釣り下がるように咲く。花弁状の萼と唇形の花びらをもち、距が長く筒状になっている。黄色い花と後ろに伸びる距の先が巻かずに垂れることが特徴。

　花期は8～10月。花序は細長く伸び、紅〜淡紅色の小さな花を付ける。名に花が付くが、小さくまばらで華やかさはあまり感じられない。痩果は3稜形で光沢のある黒色。

　花期は9～10月。枝分かれした茎の上部に円錐花序に多数の頭花を付ける。総苞片は5個で長さ10-12㎜になり、柄がある腺が多数付く。頭花は黄色で、頭花の周辺に3裂した舌状花が付き、中央に5裂した筒状花が付く。

　名は、下方の葉が煙草に似て、藪地に生えることによる。主茎は真っ直ぐに立って高さ50～100㎝で、その後先端付近から放射状に数本の枝を出す。それらの枝は水平に近い斜め上向けにとても長く伸び、また更に枝を分ける。

シラネセンキュウ（白根川芎）

セリ科　シシウド属

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09.19-2021

　渓流沿いに生えるノコンギクの基準変種とされるもの。近くには普通のノコンギクも咲いることもあり、どう区別するか困惑する種類。当種はノコンギクに比べて明らかに葉が細いが、近くに帝釈川があるものの渓流沿いとまで言っていいかどうか。図鑑の見比べの範囲で同定した。花期は９～１１月。

　枝分かれした茎の上部の円錐花序に多数の頭花を付ける。総苞片は５個で長さ10～12㎜になり、柄がある腺が多数付く。頭花は黄色で、頭花の周辺に3裂した舌状花がつき、中央に5裂した筒状花が付く。

　花期は7～8月とされるのだから、この花は〝返り咲き〟いや〝遅れ咲き〟〝遅咲き〟と言えばいいのかしら。とにかく、かわいい花にまた出会えてよかった。

　茎の先に花穂をだし、長さ2.5〜3.5㎝の淡黄色の唇形花を数段つける。花期は8〜10月。

　畑側や道路端で見かけることの多い植物である。朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させることから「露草」と名付けられたという。

　山野の林内等、あまり日の当たらない所に生える。茎の先や枝先に細い穂状花序をだし、花序の軸に下向きにぴったりくっつく緑色の小さな花をややまばらに付ける。

　花期は８～９月。茎の先の円錐花序状に、やや紫色を帯びた白色の頭花を付ける。総苞は長さ８～９㎜の筒状で淡緑白色、総苞片５個。頭花は５個の小花からなり、すべて両性の筒状花。小花の花冠は５裂し、花柱の先は2つに分かれ反り返る。

　当地のトリカブト属はサンヨウブシと思い込んでいるが、これなどは➀葉が3全裂し側小葉はさらに中～深裂ている、➁斜上せず直立している、➂花色は青紫色、➃距が細くて長い、➄草原に多いが疎林にも生える、➄西日本で普通に見られる、等の点からタンナトリカブトではないかと思われる。

　今は廃屋になっている飲食店舗跡を覆うようにはびこっているノブドウ。果実は、ブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して虫えいを作ることが多く、紫色や碧色などになる。正常な果実は少ない。種子は長さ3〜5㎜。花期は7〜8月。当地で花は観察していない。