002-鯉が窪10月-1 ノコンギク.mp4キク科 シオン属
10.20-2020
駐車場、資料館(園内入口)付近の道路法面に咲いていたもの。
マメ科 フジ属
果実を見ただけでマメ科と分かる。中の種子(マメ)は〝ソラマメ〟に似ている。
花期は8~10月。頭花は径1.8〜2.4㎝。舌状花は白色で数は少ない。総苞片は3列に並び、外片は内片より短い。
本州、四国・九州の山地の湿地にまれに生育する。頭花は、枝先に1個ずつ付き、径3~6㎝と大きい。葉は細く上部は線形となる。茎も細くて立ち上がるが、次第に倒れかかり他の植物などに寄りかかることが多い。風があたらず、湿度が高く、しかも半日陰のような状態でしか生育できない。(専門家が実験栽培しても生育できないとされているほどの)希少種であるが、鯉が窪湿原では一定の区画に比較的個体数が多いことが知られている。こんな植物に近隣で出会うことが出来ることは幸いである。名は「頭花が大きく大名行列の御輿を連想させることによる」とあるが、よく意味が分からない。
総苞は長さ5〜6㎜。総苞片は3列に並び、外片は内片より短い。
キク科 シオン属
10.01-2020
ヨメナ属とするものもある。
ヒヨドリバナに比べて全体に小型で、花の色が暗紅紫色を帯びる。葉は小型で鋸歯が鈍い点などで区別できるが中間型のもの多い。湿原の周辺などの草丈があまり高くならない場所で、強い日照の元に生育するように適応しているものと考えられる。
キク科 ヒヨドリバナ属
10.01-2020
本種の写真がなぜか少ない。
花期は9~11月と長い。花茎は高さ30~60㎝になり、茎先に多数の花が束生し、径3~4㎝の球状の散形花序になる。花柄は長さ10~15㎜で、同属で酷似のラッキョウと比べると花柄が短く花序は混み合ってみえる。
花冠は白色で5深裂する。裂片は長さ10〜13㎜で上半に濃緑の細点があり中央部に黄色で円形の2腺体がある。
リンドウ科 センブリ属
10.01-2020 10.20-2020
ススキは山野や路傍の至る所に生え、オギは主として河岸のような湿地に生えるのだが・・。(オギとススキの違いが肝心なところでよく分かっていない)
人が来ると餌を求めて動き回っていた鯉も、なんだか動きが鈍くなったように感じる。
ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
10.01-2020
当地のものは少し遅れて咲くようだ。ヒガンバナは、古くは鱗茎のデンプンを毒抜きして食べられていたらしく、民家や田畑の近くに生えることが多い。本種は誰かに植えられたものかもしれない。前月は咲いているのは1本だけだった。
ツツジ科 イチヤクソウ属
イチヤクソウ属 → ツツジ科
10.20-2020
当地の近隣株で最高の状態で開花したものに出会っていない。
ウルシ科 ウルシ属
10.20-2020
葉は奇数羽状複葉で、小葉は4~8対。葉は下のほど小さくなる。秋には紅葉し美しい。
レンプクソウ科 ガマズミ属
10.20-2020
果実は核果。長さ5〜7㎜の卵球形で、9〜11月に暗赤色に熟す。
全国。山地や丘陵地の明るい林や草原に生える。落葉広葉樹の低木。樹高2~3m。樹皮は灰褐色。若い枝は灰緑色で楕円形の皮目も多い。葉は対生し細かい鋸歯がある。卵~広卵形で10㎝。表面には羽状の葉脈がわずかに出っ張り、脈上にだけ毛があるが、裏面では腺点や星状毛などが多い。花期は5~ 6月。白い小さい花の花序を作る。晩夏から秋にかけて3~5㎜の果実を付け食用となる。果実は赤く熟し、晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、この時期がもっとも美味になる。ミヤマガマズミとの区別が難しい。
レンプクソウ科 ガマズミ属
10.20-2020
スイカズラ科 → ガマズミ科 → レンプクソウ科
雌雄異株の多年生蔓植物。花期は夏。雄花の花序は直立し、雌花の花序は垂れ下がる。雌株では種子のほかに、葉腋に発生する球状の芽である零余子を付けて栄養繁殖する。食用になりるが安易な採取は厳禁。
果実は径7~8㎜で球形の液果。黒色に熟して食用になる。夏から紅葉する葉も美しい。
マルバノホロシ こんな所に〝イヌホオズキ〟があると思って撮影したが・・・・
イヌホオズキに似ているがイヌホオズキとは思えないので調べていたら、マルバノホロシ(丸葉の保呂之)にたどり着いた。そうであれば、自身初めての出会いということになる。マルバノホロシとの合致点は➀花期は8~9、10月、➁葉は長楕円形~狭卵形で、先は尖り葉縁は波打つ、➂葉の基部はくさび形で葉柄に流れる、➃集散花序に1㎝ほどの淡紫色の花を付ける、➄花冠裂片の基部(花喉部)が淡緑色を帯びる(これが最大の特徴)があげられるが、確認できてないこととしては⑥葉は表裏とも無毛である、⑦茎は蔓状で無毛、斜上し何かに寄りかかるようにして生育するなどがある。当日「ああ、イヌホオズキがある」と写真を4枚ほど撮ってその場を立ち去ってしまった。残念!! 私の花行動は、いつもこんな感じ。後悔の連続。
花期は8~10月で、この時期、花と果実が同時に見られる。花も美しいが、果実の陽にあたり光る赤色がじつに美しい。
写真はガマズミ属の〝ガマズミ〟と思われるが、正確には同定しかねている。
茎頂や葉腋に一方に偏って細長い花穂を作って花を付ける。花序には細毛がある。上唇は3裂し、下唇は長く2浅裂する。て裂片は鈍頭。花冠は青紫色、長さ1.7〜2㎝。
002-鯉が窪10月-2 アキチョウジ.mp4 ヤマラッキョウを何ヶ所で見ることが出来た。本種は朝露が水玉になって花や花柄に残っていた。
スイカズラ科 ツクバネウツギ属
10.20-2020
花期は5~6月で、ふつうこの時期には花は咲かない。前月も別の株で細々と咲いていた。多分、遊歩道整備のための草刈りや枝打ちをした後に伸びた枝に付いた花なのだろうと思う。
名前を調べてみたが、どれもよく似ていて同定できない。
7号橋 〝シラヒゲソウ〟群生地 撮影は(10/20)
写真中央に、縦に〝けものみち〟のようなものが出来ているのが分かる。むろんこれは〝けものみち〟ではない。不届きな人間たちが作った〝けものみち〟のようなものである。
花期は8~9月。自身が10月 1日に訪れた時には、7号橋から見える〝シラヒゲソウ〟は遠く目にもすでに形を成していなかった。だから、シャッターも切らなかった。写真にあるこの新しい『お知らせ』はこの時初めて見たもの。「花が終わった頃にこんなもの付けて遅すぎる。」「もう誰も侵入したりしない。」と、そんなことを思っていた。
写真は、10月20日に訪れた時に撮影したのもの。不届きな人間たちが作った〝けものみち〟みたいなものは、まだ回復していなかった。しかも、この『お知らせ』は、棒(杭)の下にずり落ちていた。この止め方に笑ってしまった。ずさん過ぎる。
〝オグラセンノウ〟の時もそう、〝ミヤマウズラ〟もそう、今回の〝シラヒゲソウ〟もそう。もっと打つ手はないものかと思う。
花期は9~10、11月。高さ50~80㎝ほどの花茎を出し、分枝してその先端に頭花を付ける。頭花は径3~3.5㎝で、ニガナの仲間とよく似た黄色い花を咲かせる。10月の終わり頃になると葉は枯れて、茎の上に花だけが咲いている状態になる。名は、花がシュスランに似ていることによる。
キク科 スイラン属
10.01-2020 10.20-2020
002-鯉が窪10月-3 スイランのある風景.mp4
002-鯉が窪10月-4 ミコシギク.mp4
002-鯉が窪10月-5 トンボと遊ぶ.mp4 果実は倒卵形で長さ2~3㎜、周囲に翼が発達する。これは果実基部の小苞で、それが果実を取り巻いて発達したもの。
イネ科 シロガネヨシ属
近隣の花観察に出かけるには東城町を経由することが多く、国道182号線を車で走っている時に何度も目にしてきたもの。
8~10月にかけて、垂直に立ち上がった茎に長さ50~70㎝の羽毛のような花穂を付ける。雄株と雌株があり、雄株の花穂は細長く、雌株は幅広く綿毛を持つ。