瑠璃山薬師堂 の植物
6月
表紙絵 〝サワルリソウ〟
ムクロジ科 カエデ属
樹高は20m、直径1mになる。花期は4~5月だが、小さい淡黄色であまり目立たないため、見落とすことが多い。
オシダ科 ヤブソテツ属
未
ヤブソテツに似るが羽片の数が少ないことで区別する。
果実は扁平で先の尖った軍配のような形をしている。名は、茎がウツギと同様に中空なことによる。この果実を見て、人は「袴のようだ」とか「折り紙のやっこさん」とか色々に言うが、「猿のパンツ」と言ったのが一番受けたようだった。
ヒメハギ科 ヒメハギ属
当地でヒメハギに出会ったのは初めてだったので驚いた。しかも、この1株だけがあった。調べてみたら今まで8ヶ所で出会ているが、環境がずいぶん異なる。ふつう、群生するというほどではないが、点々と生えていることが多い。
キキョウ科 ホタルブクロ属
数個の釣り鐘型の花を穂状につける。花は柄があって、下向きに咲く。暑さには弱いが日陰でもよく育つ。
ミカン科 コクサギ属
果実はゆがんだ楕円形で長さ8~10㎜の4個の分果が集まって付く。初め緑色で、秋に熟すと淡褐色になってふたつに裂け、乾燥した内果皮がバネのように反転して中から種子を勢いよくはじき出す。種子は径3㎜の平たい円形になり、黒色で光沢がある。
004-薬師堂6月-1 マタタビ .mp4 この季節マタタビの葉を見ると、ハッとする。花かと思う。
シソ科 ウツボグサ属
花期は、6~8月。全国。山野の草地や道ばたに生える。高さは10~20㎝。茎の先に長さ3~8㎝の花穂に、紫色の唇形花を密に付ける。
葉は対生。長さ6~15㎝の円形や卵~広卵形で、細かい鋸歯がある。表面には羽状の葉脈がわずかに出っ張り、凹凸がある。表面の脈上にだけ毛があるが、裏面では腺点や星状毛などが多い。
↑ 2011.06.26(その後が知りたくて再訪)
カザグルマは主に林縁に生えるが、本種は人家前の畑の一画に植えられたものと思われる。その後ここを何度も通るが、多年草植物なのにその痕跡もなくなっている。
茎は褐色で木質化する。葉は長さ3~10㎝で、小葉3~5枚からなる羽状複葉。花期は5~6月。短い若枝の先に白または淡紫色の花を単生する。花びらのように見えるのは萼で、普通8枚。長さは7~6㎝だが、変異が大きい。痩果は広卵形で、黄褐色の羽毛状となる。カザグルマの花に初めて出会えたので、かなり嬉しかったように記憶している。
ウメガサソウ(写真)は、2011.06.21 に当地で撮影したものです。その後、 8月に果実の状態を確認して以来、当地ではウメガサソウに出会っていない。
花 と る な / 山 の 神 様 / 見 て い ま す
どなたが書いたのでしょうね。