2020.06.09 2020.06.22 2021.06.06
昨年から続くコロナ禍にあって、岡山県も緊急事態宣言ということで、鯉が窪は6月20日まで『終日休業』となっているようです。しかし、出入り口が封鎖されている訳でもないので、誰もいない園内を散策させてもらうことにしました。 2021.06.06
この花は夏の花と思っていたが、花期は 6~ 8月。咲き始めに出会う。
〝ノアザミ〟当地のものは草丈も高く株もしっかりまとまっていて美しい。
花期は6~7月。赤紫色の花びらの基部に黄色のすじが入るのが特徴。アヤメには網目模様が入り、カキツバタには白淡黄色のすじが入ること等で区別することが出来る。
アヤメ科 アヤメ属
06.22-2020
園芸種であるハナショウブの原種である。水辺や湿原、湿った草原等に生育する。
バラ科 シモツケソウ属
06.09-2020
左の葉、先々月あたりから「どんなキイチゴだろう。」と思っていた。今回、その茎頂あたりを見て、シモツケソウと断定することが出来た。
花期は5~6月。今年枝の先端か葉腋に散房花序を付け、多数の花を付ける。花冠は淡紅色(時に白色)だが個体によって濃淡に差異が見られ色々に楽しめる。漏斗状で、先端は5裂する。色合いの美しさに見入ってしまう。
タニウツギ科 タニウツギ属
スイカズラ科 → タニウツギ科
06.06-2021
サクラソウ科 オカトラノオ属
茎は直立し、高さは40~80㎝になる。花期は7~8月。茎の先端または葉腋に円錐花序を付け、多数の花を付ける。線状の小さな苞があり、萼は深く5裂する。花冠は黄色で径12~15㎜になり、5深裂する。
左2枚と右の写真には11年の歳月が流れている。〝オカトラノオ〟に何ら変わりはない。当地では、今ちょうど開花を迎える時期のようだ。
写真左の蝶は、調べてみたら「シジミチョウ科の〝ヤマトシジミ〟」に一番模様が似ている。羽を閉じているので下側の模様であろう。
花期は6~11月。 名は未の刻(ひつじの刻 午後2時)に花を咲かせることによる。ただし、実際には朝から夕方まで花を咲かせる。葉は、 和ばさみを太くしたような形のもの。長楕円形のものはヒルムシロの葉。
花期は5~10月と長い。茎は直立して枝分かれし、全体に剛毛がある。葉は互生し、縁には鋸歯がある。頭花は黄色で花柄は長い。
5月まで残っていたスミレ科やバラ科キジムシロ属等の花は姿を消していた。
このツツジ、花色や形が湿原内にも咲いている〝ヤマツツジ〟に似るが、かなりな大型。栽培種と思われる。
002-鯉が窪6月-1 ヤマボウシ .mp4キク科 アザミ属
06.07-2009
この写真は、もう11年も前に撮影したもので『私のお気に入りホルダ』に大切に保管していたもの。鯉が窪池の土手に大きな株になっていた。最近でも他の小さな株はあるが、これほどのものは見かけなくなった。 2020.06.22
002-鯉が窪6月-2 ノアザミとミヤマカラスアゲハ .mp4サクラソウ科 オカトラノオ属
06.06-2021
鯉が窪池土手の明るい日差しが差す芝の中に点々と咲いている。果実が茄子に似る。
これは前月(05.08-2021)の植物観察で見つけたもの。ランの仲間と思うが、同定できずに気にかけていたもの。少し成長して、再会がうれしい。
被写体(ラン)の後方に棒のようなものが見える。あれっ、と思って引っ張ってみたら簡単に抜けた。どなたかが目印のために差し込んだのだろうと思う。私と同じで開花を楽しみにしているのかもしれない。近くにもう一株見つけている。 (自身はこの状態で花を想起することは出来ない)
とにかく、盗掘だけは絶対にないようにと祈っている。みんなで楽しめる鯉が窪でありたい。
昨年(06.09-2020)もこの場を通っているし、5月末~6月にといえば今までに数回通っているはずなのに、このタツナミソウ属に出会ったのは今回が初めてである。しかも、ひっそりと目立たないように咲いている訳ではなく、林内の遊歩道から水辺に向かって3~4mほどの帯状に大群生しているのだから、今まで確認できてないことが不思議な気がする。色々調べてみたがタツナミソウ属はどれもよく似ていて難しい。同定せず。
前回〝イチヤクソウ科〟の仲間だろうと分かって期待して訪れたが、最盛期に数日遅れたようだ。
花穂の上部にだけ、やっと1、2輪だけ残っていた。2週間ほどで、蕾からこんな状態になる。
イチヤクソウ科 イチヤクソウ属
06.22-2020 (下3枚)
花期は、4~6月。枝先の1個の花芽に、1~3個の花を付ける。 花柄は、長さ3~4㎜。花冠の筒はやや太く、色は朱色で、まれに紅紫、白色がある。花径は3~4㎝の漏斗形で5中裂する。花冠の上側内面に濃色の斑点があり、内面に短毛が散生する。雄しべは、5本。花柱は、長さ3~4㎝にになり無毛。これらは、木陰等の半陰陽に生えているもの。
こちらは雄花かなと思って撮ったが、もう少しはっきりしない写真になってしまった。
カバノキ科 ハシバミ属
未設定
06.06-2021
葉は、互生し、掌状に丸く硬くザラザラしている。長さ6~12㎝、巾5~12㎝くらいで不揃いな鋸歯がある。先端は急に尖って、若い葉の中心部が赤茶色(写真)に成っていることがある。花期3~4月頃の様子とずいぶん違うが、確認できてよかった。
全国に分布し、山地の沢や湿地などの湿り気のある場所に生育する。
花期は5~6月。枝の先端に円錐花序を付ける。花は径7~8mmで白色。花冠は5深裂する。雄しべは多数あり、花冠より長い。果実はゆがんだ卵形で、長さ6~7mm。熟すと瑠璃色になり美しい。
葉は奇数羽状複葉で、小葉は4~8対。葉は輪生状に付いており、下の葉ほど小さくなる。葉の両面に毛が密生する。成木の葉は円く全縁だが、幼木の葉には鋸歯がある。葉柄や葉軸にも毛が生え赤色を帯びる。葉裏の毛は葉脈上にのみあるのが特徴。秋に紅葉する。雌雄異株で、5月ごろに黄緑色の花を付ける。果実は扁桃状で表面に刺毛が生える。樹液に触れるとかぶれる。
スイカズラ科 スイカズラ属
06.07-2009
もう11年も前に撮影したもので、パソコン内に残されていたもの。
別名【金銀花】は、花色が白から黄色に変化することに由来する。
スイカズラは「吸い葛」の意で、細長い花筒の奥に蜜があり、古くは子どもが好んで花を口にくわえて甘い蜜を吸うことが行なわれたことにちなむ。「忍冬」は中国名を当てたもの。
茎は中空である。花は卯月(旧暦4月)に咲くことから、別名『卯の花』と呼ばれている。
002-鯉が窪6月-3 ウツギ(卯の花).mp4 福島県以西の丘陵や山地。よく分枝して茂り、高さ4m。樹皮は灰褐色。枝は褐色ときに赤褐色で4稜がある。星状毛が密生し、粗い毛がまばらに混じる。葉は対生。葉身は長さ4〜9㎝の卵形〜楕円状披針形。先端はとがり、基部は広いくさび形〜円形。縁には鋭い鋸歯がある。両面に星状毛があり、裏面は主脈に沿って長い絹毛が生える。葉柄は長さ2〜6㎜、ふつう托葉がある。花期は4~5月。枝先に径3〜7㎝の散房花序をだし、白い小さな花を多数つける。花序の柄には星状毛と粗い毛が密生する。花は径5㎜、5裂して平開する。雄しべは5個。
ガマズミ科 ガマズミ属
果実は核果。長さ5〜7㎜の卵球形で、9〜11月に暗赤色に熟す。核は長さ5〜7㎜。
山地に自生する落葉低木。よく分岐して、高さ1~3mになる。花期は6~7月。枝先に総状の花序を出す。
イボタノキに比べて花数が多いが、個体差が大きい。花の先端は4つに分かれ、筒部が裂片よりも長い。
花期は5~6月。新枝の先端に長さ3~4㎝の総状花序を出し、多数の花を下向きに付ける。萼筒は腺毛が散生する杯形で、先端は5裂し裂片は三角形となり先端は鋭く尖る。花冠は赤みを帯びた黄緑色で、長さ4~5㎜あり、鐘形で先端は浅く5裂し、先は鈍く反曲する。雄しべは10本。果実は径7~8㎜になる球形の液果で、黒色に熟し食用になる。
002-鯉が窪6月-4 ハンカイソウ .mp4アヤメ科 アヤメ属
(再)
花期は6~7月。湿地や草原にふつうに生える。小花柄は長さ3~5㎝、苞の中にかくれる。花は赤紫色で次々と2〜3個開き、径10㎝。外花被片は楕円形で開出して垂れ下がり、幅3~4㎝。基部は長い爪があり、その中央は黄色を帯びる。内花被片は狭長楕円形で直立し高さ4㎝あまり。花柱の先は2深裂し、裂片はほぼ全縁。さく果は楕円形で長さ2.5〜3㎝。
002-鯉が窪6月-5 ノハナショウブ .mp4 高さは10m。樹皮は赤褐色できめが細かい。葉は両端のとがった楕円形で互生。花期は5月頃。横枝から出た小枝の先端に房状に白い花を下向きに多数付け、芳香がある。花冠は5片に深く裂けるが大きくは開かず、ややつぼみ加減で咲く。雄しべは10本。品種により淡紅色の花を付ける。果実は長さ2㎝ほどの楕円形で、大きい種子を1個含む。熟すと果皮は不規則に破れて種子が露出する。果皮には有毒なエゴサポニンを多く含む。エゴサポニンは胃や喉の粘膜に炎症を起こし、溶血作用もある。
002-鯉が窪6月-6 エゴノキ .mp4
002-鯉が窪6月-7 ヤマボウシ .mp4 新芽を、たらのめ(楤芽)などと呼んで、食用にもされている。
002-鯉が窪6月-8 ヤマツツジ .mp4 クリのうち、栽培品種の原種で山野に自生するものは、シバグリ(柴栗)またはヤマグリ(山栗)と呼ばれる。
中部地方以西、四国、九州に分布。日当たりのよい丘陵地の雑木林や岩場に生育する。石灰岩地や蛇紋岩地でも見られる。
日本固有種。花期は5~6月だが、当地ではこの時期頃に終了する。
山野の湿地に生え、高さ4m程になる。樹皮は灰褐色。縦に浅く裂け、淡褐色の皮目が並ぶ。本年枝は赤褐色。枝の上部の葉腋に集散花序をだし、黄緑色の花を付ける。花は径5㎜程。花弁と萼片はそれぞれ5個。萼片は直立し、花弁は萼片より小さい。標識があるのはいい。それをもとに色々と調べることが出来る。
葉の大部分は栄養葉で、ロゼット状に広がり、少数の胞子葉はやや立ち上がる。
シシガシラ科 ヒリュウシダ属
あまり関心が持てないシダ植物だが、本種だけは気に入っていて、出会うと毎回一枚だけでも撮影することにしている。この時期は、新葉が美しい。
ツボスミレ(ニョイスミレ)の変種で、アギスミレは東日本に、 ヒメアギスミレは西日本に自生すると言われている。
当地は、西日本に位置するが〝アギスミレ〟が生育することで知られている。
2011.07.06に当地で出会ったことがある〝タチカモメヅル〟ではないかと期待して撮影したが、以前撮影したものや図鑑等と比較して、葉の形や葉脈等が異なっていた。では、これは何なのか。ツルリンドウの葉に似ている。そう思ってがっかりしたのは、ツルリンドウに失礼であった。ツルリンドウもこの時期葉をいっぱいに広げて、秋の開花時期に備えているのであろう。
シュロソウ科 シライトソウ属
花期は4~7月。細長い花茎を直立させ、高さは15~50㎝になる。花はその上の方から数~10数㎝にわたって付き、その部分の花茎は白っぽくなる。
シライトソウには数ヵ所で出会っているが、当地で出会ったのは初めてである。
バラ科 バラ属
ふつう上や左の写真のように明るい林縁に咲くが、中2枚の写真のものは、林縁から遊歩道をまたいで鯉が窪に面したミズゴケがある所まで進出していた。「オッ、いい感じ」と撮影したが、ピンボケでは何にもならない。野バラとも呼ばれて親しまれ、日本のバラの代表的な原種である。(よく似たモリイバラがあり、托葉の形で区別できる)
日本各地の日当たりのよい湿地にはえる。当地では橋桁状の木道からしか観察(撮影)することができない。
ラン科 トキソウ属
花期は5~7月。茎頂に紅紫色の花をを1個つける。名は、花の色が朱鷺の翼の色に似ていることによる。花は横を向きで、大きくは開かない。花の下に長さ2~4㎝の葉状の苞を付ける。